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ねじ子の ぐっとくる体のみかた

ねじ子の ぐっとくる体のみかた

1,680円(税込)
森皆 ねじ子
ISBN978-4-260-01771-8
医学書院
2013年7月

五感を研ぎ澄ませ!! みて、きいて、さわって情報を受信するのだ
頭から足の先まで、体全体をみるために必要なテクニックをねじ子先生が徹底解説。聴診器の使い方や打診の指の動きなど、くわしいイラストと「ぐっとくる」コメントで、楽しみながらマスターできます。フィジカルアセスメントに強くなりたいナース、実習・臨床研修にむかう医学生、体をみるコメディカルなど、医療従事者必読!

序文

はじめに

みなさんこんにちは。森皆ねじ子です。今回の本は「体のみかた」です。患者さんの身体を見る方法です。太古の昔から続く、医療の基本とも言えます。医者のおまんまの種です。

 でも、体を「見る」ことは、誰にでもできます。毎日子供を注意深く見ているお母さんは、どんな医者よりも素早く正確に、子供の異変を見抜くことができます。自分の病気をよく勉強して自己管理なさっている患者さんは、医者よりもずっと敏感に自分の体の変化に気が付きます。では、より詳しく「見る」ためにはどうしたらいいのでしょうか? 漫然と「見る」だけでは情報は増えません。ポイントをおさえて「観察」する必要があるのです。

 かの有名な名探偵シャーロック・ホームズは、『ボヘミアの醜聞』の中でワトソンとこんな会話をしています。

「君は見ているだけで、観察はしてないということさ。この違いは明らかなんだ。例えば君は、玄関からこの部屋への階段をしょっちゅう見ているだろう?」
「何度も見ているな」
「どのくらい?」
「そうだな、何百回と見てるよ」
「では、階段は何段あるかな?」
「何段かだって?知らないな」
「それだよ。君は観察をしていないんだ。それでも、見てはいる。僕が言いたいのはそこさ。いいか、僕は階段が17段あることを知っている。僕は見た上で、観察もしているからさ。」
(ねじ子超訳)

 ホームズまではいかなくても、体を「観察」することは十分可能です。目と耳と手と体があれば、実は誰にだって可能なんです。医者じゃなくても、医療従事者じゃなくても、ポイントさえ押さえれば一般の方にだってできます。大切なのはポイントをしぼることと、ピントを合わせて見ることなのです。

 この本が、その「ポイント」をわかりやすくお伝えする一手段になることを願っています。

 森皆ねじ子